日常によくある体の不調
未病とは
日常によくある体の不調を東洋医学では「未病(みびょう)」といいます。
今は病気ではないけれど、すでに病が芽生え始めている状態。
そのサインとして、身体の様々な不調が現れ始めています。
大したことはないと思われる不調、放っておくと大変な結果につながります!
残念ながら、現代医学では未病に対して有効な治療法はありません。
東洋医学では、「未病」を立派な病気として捉え、「養生(ようじょう)」して解消するという自然療法を提唱しています。
「養生」とは生命力=自然治癒力を高め、病気にならない健全な心身を作るとの意味です。
「不治已病治未病(ふちいびょうちみびょう)」、東洋医学では有名な言葉です。
病気になってから治すのではなく、小さな不調を改善することで、大きな病気の発生を防ぐことはもっとも重要。
「予防は治療に勝る!」、まさに東洋医学の神髄を言い表す言葉です。
なので、東洋医学は予防医学ともいえます。
中国従来の伝統療法(カッサ、吸い玉、鍼灸、薬膳、漢方など)をみると、先ずは、体内毒素を排出する!
次に、気血の循環を促進する!それから、内臓機能を調える!最後に、自然治癒力を高める!
経絡を意識しながらじっくりと代謝を促進し、低下した内臓機能を回復させ体の内側から免疫力を高めていきます。
自然療法の医学
中医学と刮痧
中医学とは中国伝統医学の略称です。紀元前3~4世紀頃に形成されたと言われています。
日本の漢方医学(東洋医学)、韓国の東医学、ベトナムの伝統医学は中医学を源にして、各自の発展を遂げた医学です。
現代の世界医学体系では、中医学は代替医学の範疇に分類されています。
中医学は陰陽五行学説を理論基礎にして、望診・聞診・問診・切診の四診法を用いて、病気の原因とされる五臓六腑、経絡、気・血・津液(水)の変化を探り、正気と邪気の強弱を判断して、推拿(すいな)按摩・刮痧(ぐあしゃ)(かっさ)・吸玉・鍼灸・気功・漢方・食事療法などの治療法を通じて、人体の崩れた陰陽バランスを回復させることによって病を治す自然療法の医学です。